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ものづくり
鳥取大学創立70周年記念事業を応援する企画

第2回 田んぼの準備から田植えまでをレポート

〜荒おこし/耕うん/播種/代掻き1回目/代掻き2回目/田植え〜

2018.08UPTOTTORI UNIBERSITY / YAMANE BREWERY CO., LTD.
MITUBISHI MAHINDRA AGRICULTURAL MACHINERY CO.,LTD.

お米を育てるための準備

おいしいお酒をつくるために良いお米を育てる、そのために大切な土壌づくり。4月の中旬から5月下旬にかけては田植えに向けて田んぼや苗の準備を行いました。

PROCESS 1 <荒起こし・耕うん>荒起こし4/18実施  耕うん 5/11 実施

冬の間眠っていた土を目覚めさせる荒起こし。お米づくりの始まりです。

荒起こしはトラクターで硬く固まった土を砕き、空気や水を入れて柔らかくすることで、保水力・排水性・通気性がよくなり、微生物の活
動も活発になり、稲が育成しやすくなります。また雑草の発生を減らすと共にわらを埋没させ、分解を促進します。
耕うん作業は荒起こしでざっくりと混ぜて乾かした状態の土をさらに土を細く砕き根付きのよい土壌にしていきます。

PROCESS 2 <播種(はしゅ)>播種5/7実施

種を撒き、小さな命を大切に育てます。

稲は雑草に比べて弱く、田んぼにそのまま播種すると雑草に負けてしまったり、発芽しないこともあるため、育苗箱で確実に苗を育てます。
播種作業では播種機に種もみと土を入れ育苗箱に種もみをまいていきます。まとめて育て、生育を揃えることでその後の管理も楽になり、
刈り取り時期も揃います。また育苗箱で育てることで機械による田植えが可能になります。

PROCESS 3 <水入れ、代掻き>代掻き1回目 5/18  代掻き2回目 5/25

田んぼに水も入り、田んぼの準備も最終段階へ。

代掻き作業ではわらや雑草をすき込み、肥料を混ぜ込みながら田んぼの表面を均平にして苗を育てやすくします。田んぼに水を入れ、土をドロドロにすることで苗を植えやすくし、活着と発育を促します。1回目は「荒代」、2回目は「本代」といい、雑草を2度すき込むことで
雑草の発生を抑制します。

学生の皆さんによる田植え作業

いよいよ学生さんたちによる再生紙マルチ田植機での田植え作業。
きれいな田面にしっかりと育つよう期待を込めながら新緑の「強力米」の苗を植えました。

<田植え>田植え 5/28実施

学生の皆さんの真剣な姿と笑顔がありました。

田んぼに入りなれていない学生さんも多く、紙補給の際には足が抜けなくなることも。
それでも今回の企画に皆さん興味津々で「これでどれだけ抑草効果があるのか楽しみ」といった声や「早くおいしいお酒を飲みたい」という声も聞かれました。学生さんが汗を流して植えたお米がどんな風に育つか、これからが楽しみです。

体験から生まれる無農薬米の未来。

紙マルチ田植機による田植えを皆さんで替わるがわる体験して頂きました。この体験が環境にも人にも優しい有機農業の未来に、そして地元の人たちに大切に守られてきた「強力米」の未来に繋がって行くことを願っています。皆さん本当にお疲れ様でした。

田植えをした学生の皆さんの声

STUDENT INTERVIEW 1

将来は稲や作物の研究を!
自分たちで作ったお酒、
飲みたいです(笑)

奥村鴻之郎(おくむらこうしろう)さん

ーー今回の企画に対する思いや期待など教えてください
ぼくは愛知県出身なんですが、ここに来るまでは鳥取のことも、強力などのお酒のことも全然知らなくて、鳥取独自というか、このような
珍しいことをやっていけばもっと全国的に有名になるんじゃないかと思いました。これを機に地元の友達に伝えていくのもいいかなって思ったりしています。
ーー田植えは初めてですか?

機械をつかった田植は初めてです。
手植えは昨年大学で小学生以来にやって、「楽しいな」って思いましたね。ぼくは割とあの感触が好きなので。ただ、腰にくるなっていうのと…大変ですね。とにかく手で植えるっていうのは。(笑)

田植機に乗ることが初めてだったので、まずまっすぐ走れるかわからなかったですけど、慣れたらもう大分楽だろうなって。やっぱり機械っていいなと思いました。紙マルチ田植機で植えると決まってからは、どんな感じだろうとわくわくしていて、実際に見て。すごいなって…かっこいいなって思いました。地元でもさすがに紙マルチは見たことなかったので、初めて見ることができて良かったです。

田植機に乗ることが初めてだったので、まずまっすぐ走れるかわからなかったですけど、慣れたらもう大分楽だろうなって。やっぱり機械っていいなと思いました。紙マルチ田植機で植えると決まってからは、どんな感じだろうとわくわくしていて、実際に見て。すごいなって…かっこいいなって思いました。地元でもさすがに紙マルチは見たことなかったので、初めて見ることができて良かったです。

ーー無農薬に興味はありますか?
ぼくは割と興味はありますね。農薬は使わないほうが環境にもいいと授業でも習っていたので。でも使わないと今度は収穫量が減ったりと難しいとも聞いていました。ほんとは無農薬でいいものが取れたらいいなと思います。
ーー無農薬米に対してはどの様なイメージがありますか?
今回はお酒になるので、大分味が変わるんじゃないかな。ちょっとでも農薬使ったりすると味が変わるらしいので。やっぱりお酒とかも、味を求めるんだったら無農薬のほうがいいのかなと思います。
ーー自分たちで作ったお米から出来るお酒の味はどんなだと思いますか?
味わいは想像できないけど、飲みたいですね。来年の夏にできるらしいので、飲みたいです。楽しみにしています。
ーー農業や食の未来についてご意見があれば教えてください
ぼくは稲の研究や作物に関することをすごくやってみたいので、いずれはこういうことに携わりたいと思っています。昨年紙マルチを手で植えてすごい手間がかかると感じたのですが、こういうふうに機械でできるんだったらもっと無農薬栽培は広がると思いました。そうすることでぼくら消費者にとっても良い形で帰って来る。こういうことが広がるのはいいんじゃないかなって思います。
ーーしっかりした思いを持っておられますね。ありがとうございました!
ありがとうございました!
STUDENT INTERVIEW 2

農業はしんどいだけじゃない
楽しい部分もあることを
若い人たちに知ってほしい

田嶋夕桂(たじまゆか)さん

ーー今回の企画に対する思いや期待など教えてください
「鳥取大学が地元に深くかかわっているんだよ」ってなったらいいと思うし、お酒から派生して、お米についてもみんなに興味を持ってもらえたらいいなって思います。
ーー田植えは初めてですか?
初めてじゃないです。三徳レンジャーという「みんなで田植したいな。稲刈りしたいな」といった人たちが集まっている学外の団体に1回生から所属していて、今3回生なので田植えは3回目ですね。(その三徳レンジャーで)ちょうど昨日と一昨日で田植してきたところだったので、今日はまだやりやすかったです。
ーー実際に行う田植え作業はいかがでしたか?
紙を替えるときがもっと大変なのかと思っていたので、機械ではすごいスムーズだと思って見ていました。でも、運転して最後に後ろを見ると、紙が敷いてあるからすごい曲がっているのが見えてわかってしまって…(笑)曲がらないようにと緊張しましたね。
ーー実際に行う田植え作業はいかがでしたか?
紙を替えるときがもっと大変なのかと思っていたので、機械ではすごいスムーズだと思って見ていました。でも、運転して最後に後ろを見ると、紙が敷いてあるからすごい曲がっているのが見えてわかってしまって…(笑)曲がらないようにと緊張しましたね。
ーー無農薬に興味はありますか?

ありますね。今年はしてないんですけど、さっき言った三徳レンジャーでも去年まで無農薬栽培を一部の田んぼで行っていて、それも紙マルチとかではなくて酢を巻いてみたりとやってみたんですが、やっぱり草がぼうぼうで稗とかが生えてきてしまい、毎年それを抜くのがしんどいということがあって。紙マルチは光を遮ることで草を育たせないという、これはすごい除草の方法があるんだなと知って、今年実際にどのくらい効果があるのか期待しています。

ーー無農薬米に対してはどの様なイメージがありますか?
農学部にくる前までは普通のお米より何となく体にいいのかなという感じだったのですが、農学部に入ってからは、「もし草生えたらすごいやばいな」みたいな(笑)。安全だとは思いますが、育てるのが大変だなって印象が強くなりました。
ーー自分たちで作ったお米から出来るお酒の味はどんなだと思いますか?

あまり日本酒を飲まないので何とも言い難いのですが、強力で作ったお酒はキリッとしているイメージがあります。もっとみんなが「あっこれ飲みやすい」と感じてくれたらと思います。お酒の味には期待しています。(笑)結果が良ければそれが一番かなと思っているので、最終的においしいお酒ができたらいいと思っています。

ーー農業や食の未来についてご意見があれば教えてください

今は農業をしている人の年齢がどんどん上がっていって、若い人がすごい減っているとよく授業とかで聞いていたりするので、若い人達がもっと気軽に興味を持てるようになればと思います。そういうふうにみんなの中で農業への意識が変わっていけばいいなって思います。

農業のイメージがしんどいとか、熱いってことは全然わかるけど(笑)そっちが大きくて、もっと別の楽な方がいいなという人もいると思います。そういう人達が農業の楽しい部分をもっと知ってくれたらと思います。みんなが「楽しい」って思えるような企画がもっとあればいいなって思います。

ーー将来は何をされるんですか?
元々学校の先生になりたくて、専門的なものを学びたいなと思い、色々なとこがあるけれど農学部を選ばせてもらいました。教師とかの方面も考えているんですけど、先に話に出た三徳レンジャーのようなお米を作っているところにも携わっているので、農業に関することも結構やってみたい。いますごく迷っているところです。
ーー先生になっても農業に携わってもきっと活躍されると思います。ぜひ頑張ってください!
はい、頑張ります!
STUDENT INTERVIEW 3

作物は全て農家の方が
一生懸命作ったもの
食べ物を大切に思ってほしい

内田夕貴(うちだゆき)さん

ーー今回の企画に対する思いや期待など教えてください
大学と地域が関わってこういったことをするのはとてもいいことだと思います。このような記念の節目に自分たちが関わることができるのはすごくいいことで、とてもありがたいと思います。
ーー田植えは初めてですか?
機械を使った田植えは初めてですが、手植えは昨年やりました。
全員で一斉に植えて、時間もかかってすごい大変でした。ずっと腰が低い状態で長時間。それに暑い中やるので…。
ーー実際に行う田植え作業はいかがでしたか?
もう簡単に、機械で行うことで短時間で効率よくできて、すごい良かったです。(笑)
ーー実際に行う田植え作業はいかがでしたか?
もう簡単に、機械で行うことで短時間で効率よくできて、すごい良かったです。(笑)
ーー無農薬に興味はありますか?
無農薬農業はやっぱり世話が大変なので、時間も費用もかかって大変なイメージはあります。学校で手で除草作業とかもよくするので、特に機械も使えないときは大変だと思います。
ーー無農薬米に対してはどの様なイメージがありますか?
やっぱり化学肥料を使った作物とかは心配になるから、無農薬の方が安心だと思います。スーパーでもたまに無農薬の野菜はみたりしますね。
ーー自分たちで作ったお米から出来るお酒の味はどんなだと思いますか?
あんまりイメージはつかないんですけど、みんなにおいしく飲んでもらえるようなお酒ができたらうれしいです。
ーー農業や食の未来についてご意見があれば教えてください
全部、農家の方が一生懸命作られているので、みんな食べ物を大切に思ってほしいですね。食の未来っていうとあんまり考えたことがなくて…(笑)ただ、自分も将来は食品関係の仕事をしたいと思っています。
ーー夢に向かって頑張ってください!
ありがとうございます!

鳥取大学副学長の山口先生が教えてくれるマメ知識 !

お米の量・質共に窒素レベルのコントロールが大切!

窒素を多く与えると稲はどんどん伸びて収量が上がるのですが、稲の背が高くなって実りが多くなると、今度は穂が重くなり稲が倒れやすくなってしまいます。稲が倒れてしまうと収量が半減してしまうこともあるため土中の窒素レベルのコントロールが大切です。
またお米の味としては窒素は少ない方が味の良いお米になります。
その年の天候に合わせながら生育の様子を見たりバランスを考えたりしながら肥料の量等を調整していく必要があります。(鳥取大学副学長 山口武視 博士)

私たちはこの記念事業を
応援していきます。

次回は再生紙が分解されていく様子や、田んぼの管理の様子をご紹介します、お楽しみに!

第1回目は記念酒作成プロジェクトの背景にある 繋がりや思いをお伝えします。
第2回目は田んぼの下準備から田植えまでをレポート。学生の皆さんが汗を流しながら行う
お米づくりの様子をお伝えしていきます。

Coming in October

第3回目は再生紙が分解されていく様子や、田んぼの管理の様子をご紹介する予定です。

Coming in December

第4回目は実りの秋を迎えての収穫作業の様子をご紹介する予定です。

Coming in Spring

第5回目は、こだわりのお酒づくりや 学生さんたちの酒造場見学の様子をご紹介する予定です。

Coming in Autum

第6回目は最終回。こだわりのお酒の出来上がりと今回の企画に携わった人々の反応をご紹介する予定です。
鳥取大学
山根酒造場
紙マルチ田植機で有機米作り! 奥出雲での環境保全型農業